今回は、綾乃屋、マザー牧場、鹿野山神野寺、白壁の湯という千葉県房総「君津・富津」1日コースです。漫画創作において資料価値が高いのは「綾乃屋」という民芸茶屋(釜めし、串だんごが名物)です。材木屋だったご主人が、今まで集めてきたガラクタや骨董品を使って店内・店外を埋めつくしています。時代をトリップしたような雰囲気を味わうことができます。貴重な道具類なども店内に展示されていて写真も撮れますので、資料作りのためにカメラを持参するとよいでしょう。潜水具など普段見れないものが多いので店内をじっくり観察してください。(左の上2つの写真を参照)白壁の湯は、(目の前にある)迫りくる高さ100mの岩壁に、ライトアップされる「夜」が幻想的です。 ■綾乃屋(あしのや) 骨董品やガラクタなどで埋めつくされた民芸茶屋 電話:0439-67-2129 時間:10時〜20時30分(冬期は〜20時) 定休日:木曜、第3水曜 駐車場:20台 アクセス:館山自動車道、木更津南IC出口(手前出口)から国道127号を館山方面へ17km、左側。 ■マザー牧場 羊、豚、馬、牛などの動物と触れ合うことができる観光牧場 電話:0439-37-3211 時間:9時30分〜16時30分(季節、曜日により変更あり) 料金:1500円 定休日:無休(1月9〜13は休み) 駐車場:3075台 アクセス:館山自動車道、木更津南IC出口(手前出口)から国道127号を館山方面へ5km、常代交差点を左折して標識に従い、10km。 ■鹿野山神野寺(かのうざんじんやじ) 聖徳太子が開基・創建したと伝えられている真言宗智山派の古刹 電話:0439-37-2351 時間:8時〜17時(宝物殿は9時〜16時30分) 料金:境内自由(拝観券は500円) 駐車場:30台 アクセス:館山自動車道、木更津南IC出口(手前出口)から国道127号を館山方面へ5km、常代交差点を左折してマザー牧場方面へ、牧場前を左折して3km、左側。(駐車場は右側) ■白壁の湯(はくへきのゆ) ロマンの森共和国内の宿泊施設「シルクヴィラ」内の入浴施設 電話:0439-38-2211(ロマンの森共和国) 時間:10時〜22時 料金:800円 駐車場:300台(ロマンの森共和国) アクセス:館山自動車道、木更津南ICから国道127号、県道92号を16km、房総スカイラインとの分岐を清和県民の森方面に直進。11km先左側。 1999年2月5日 [文:境祐司(monkeyish studio)]
さて、今回の房総の旅の最後、どちらかというと今回の旅の内容はインパクトというより牧歌&"渋"日本という趣きがあって、体力的には疲れてはいないけど、逆に徐々に眠気が顔を覗かせてきた。
途中、『おもちゃの館』という看板があったのでそこを目的にたどり着いたら、おもちゃの館というにはあまりにもショボく、しかも(客がほとんど来ないせいか) 中に人が誰もいなくて扉が開かない(笑)。 ...でもガラス越しに中が見えたりして(それで事足りてしまったりして) なんか、夜店で売ってるようなチープな感じだった。(最初の綾乃屋にしても) ある個人が長年コレクションしてきたものをこのようにちょっとしたプチ博物館として公開している感じ。 それで、なんとなく尻切れで終わるのも何だと思っていたら、そのエリアに温泉付きのホテルがあって..急キョ(っていうかなりゆきで) 温泉に入ることにした。 ![]() 『白壁の湯』と名付けられたこの露天風呂は目の前が岩の絶壁になっていて、この時は夕方前だった けど、後で聞いたらここは夜10時までやっていて、夜になると前の岩壁がライトアップされて幻想的なムードになるらしい。(とりあえず絵だけはその状況を想像して見ました。) 聞くところによると、この露天風呂はけっこう穴場らしく、確かに知っているひとは知っているくらいの、ひっそりとしていながらも程よい演出がほどこされている。この白壁の湯は旅の終わりにふっと立ちよって疲れを癒すにはけっこうイイんじゃないかと思います。 (そのおかげで気分がトロトロになり、帰りの車の運転が危うかったけど...) ![]() 春にはまだちょっと早い千葉/房総を巡る旅...確かに前回の伊豆と比べたらやや地味な印象もありましたが、逆に派手さがない分、怪しい関係のふたりがお忍びかなんかで人目から逃れてのんびりと小旅行気分を味わうには手ごろでいいんじゃないか、と思いました。 (ちょっと強引にまとめてしまいました) 1999年2月5日 [取材・文・イラスト:ノブオ ヤマダ]
そして、次に立ちよったのがマザー牧場の割と近くにある『鹿野山神野寺』。
![]() もともと僕は寺関係&歴史関係はちょっとウトイので適当な知識になってしまいますが (その適当さが中途半端な寺の絵になってしまいました...スミマセン) ...この寺は本堂が宝永5年に建てられたそうで("宝永"っていつだ?...) 文化財に指定されているようです。 ざっと中を見物して、おサイセンを入れて手を合わせて拝んだりして...(似合わない!)そして、おみくじとか引いちゃったりして...しかし、そのおみくじ、なんと<大吉>!。 ...「待ち人...来るでしょう」「旅行...いますぐ行きなさい」etc...もっといいことが書いてあったけど 忘れました。おみくじってそんなもんです。 境内の中とか見ていったら、やたら<虎>の絵とか剥製とかが目についた。この土地は歴史的に<虎>が<神>と精通してるような存在だったのだろうか? ....それがちょっとだけ神秘だった。 ![]() 1999年2月5日 [取材・文・イラスト:ノブオ ヤマダ]
次に、ちょっと面白かったのが、あるドーム館の中でやっていたヒツジを使ったアトラクション。
(詳しくは解らないけど) ニュージーランドとの共同のプロジェクトのようなものの一環で、おそらく向こうの牧場のスタイルをそのままに、犬を使ったヒツジの調教や、その手の専門家(というか実際の牧場主なのか?) をメインに、ステージ上にヒツジ用のお立ち台があり、その上に調教されたヒツジ たちが実に行儀よく立っていて、その前でお客さんが記念撮影をする...というサービスをしていた。 (その外人の専門の人と共に、何度か日テレの『大スキ!』で紹介されたらしい。....確かに『大スキ』に合いそうな感じ。) なんとなく外国の農業スタイルって、それなりの美意識と科学的な根拠があるような気にさせる。 ![]() そうこうしながら(全体をくまなく回るには広すぎるので) 帰りは園内を回る"わんわんバス(笑)"に乗って戻ってきた。 バスに乗り込んでしばらくしたら「ワン!ワン!」と声がしたので"アレッ?"とか思ったら、わんわんバスだけに犬の泣き声をテープで流していた(...マザー牧場の苦肉の演出か)。 ![]() とにかく、過剰な演出をほどこしていない分(でも経営難か、取って付けたようなプチ遊園地はあったけど)前記しましたが、特に小さい子供を持ったファミリーの人達にとっては、その牧歌的なのどかさに包まれることで幸せを改めて感じることができるところだと思いました。 (でも、おみやげ店で売っていたソーセージやビーフジャーキーなどの商品がやけにシュールに感じたのは僕だけだろうか...) 1999年2月5日 [取材・文・イラスト:ノブオ ヤマダ]
割とアットホームな家族連れに混じって、その周辺を回る。
...やはり牧場なので、それらしい(いわゆる"家畜"的な) 動物が所どころにいる(当然だけど、ここにライオンや象はいるはずない)。ちょっと疲れ気味の馬や、のどかな雰囲気にピッタリなじんだヒツジなど...自分も自然とホワーンとした気分になる。 ![]() あくまでこのマザー牧場は作為的な演出に凝らずに、動物たちと人との共同生活というものを自然な形で溶け込ませようとしている感じがした。そして、そのイメージは日本というより、どちらかというと"ヨーロッパ"みたいな雰囲気。 ![]() その洋風っぽさを強調してたのが<バークシャー>というイギリス産のブタ。 ...デカイ!さすが海の向こうのものはスケールが違う。この絵では伝わりきれませんが日本のブタの5倍は大きいこのバークシャー、見た印象は家畜というより、もう"野獣"の雰囲気になっていて迫力がありました。 もし、どこかの山奥でこのバークシャーに出くわしたら、間違いなく死んだふりするでしょう... それで思い出したけど、このバークシャーってまさに『あしたのジョー』の初期(少年院の頃) で、ジョーが脱走しようと利用して力石のパンチに打ちのめされた、あのブタのイメージに近いかも。 (とにかく、向こうの漫画とかのキャラクターにもいそうな感じ) ![]() 1999年2月5日 [取材・文・イラスト:ノブオ ヤマダ]
海沿いから少し山の方へ入り込んだ中に、山のなだらかな傾斜にうまい具合に広がっているマザー牧場。(余談ですが、僕の姉夫婦の新婚旅行がここでした...素朴だったんですねー)
空も晴れ晴れと青く(その分風が冷たかったりするのだけれど...) その青に広がるグリーンの芝生...まさに牧場、「北の国から」の世界。 ![]() 中に入っていくと、見るからにスコーンとだだっ広い感じ。言い換えれば、ここはいわゆる"牧場" がコンセプトなので縦に伸びるたて物がなく見晴らしだけはいい...というような。 まず、最初に目についたのが<こぶたのレース>場。...といっても何のことはなく、それこそ柵の中にいるこぶた5、6 匹を人が追い回して競わせる、といった、ちょっとリアクションしづらいイージーなもの。 ...でも、周りは5才以下くらいのお子さんを持つファミリーが多かったので、そういう人達にとっては子供がこぶたと戯れる絵...という感じでいいビデオチャンスかも。(こういう書き方すると僕がやけに冷めた人間に見えてしまうなぁ...) でも、自分も同じ立場になったら同じ気持ちになるのだろう...たぶん。 ![]() 1999年2月5日 [取材・文・イラスト:ノブオ ヤマダ]
店内に入るとさらにその雰囲気はエスカレートして、実にありとあらゆる古道具やアンティーク(でもこれらは和モノで統一されている) や、時にただのガラクタっぽい物まで、天井から隅々まで散らばって(というか陳列?されて) います。
聞くところによると、この店の店主さんが完全に自分の趣味で集めたものがそのまま飾られているらしく、そのハンパじゃないそれらの物に囲まれているとつくずく<好きでいられる>ことのある人の、ある種の幸せな生き方というものを感じてしまいます。 ![]() 細かく見ていくと...和ダンスにランプ、畜音機や、とかく目を引いた潜水服(!) 、人力車やその他もろもろ...とにかく書き切れない量ですが、総合してみて印象に残るものに (たぶん人力車の) 車輪があります。 ![]() 店内から外にまで、割と無造作に置かれているその車輪が、僕から見て、なにかしらのビジュアルムードを感じたりします。(なんだろう?...車輪のシンボリックな造形のフォルムだろうか?) そして、それらの(店全体も含めての) 印象をまとめると、やはり"漁"という土地柄もあってか、どこかしらに<海>を感じさせる物が多かったように思います。...その辺が余計に都会にはない独特の 雰囲気をかもし出していたのかも知れません。(古い物に囲まれた中でおだんごとか食べたりしてて、 なんとなく子供の頃の田舎の家に行った記憶とダブったりして...) おだんごで小腹を満たしたところで次に、<マザー牧場>へ向かいます。 ![]() 1999年2月5日 [取材・文・イラスト:ノブオ ヤマダ]
久しぶりの<コミックの素>の為の小旅行。
今回は千葉、房総半島を南下していく予定で、これまた久しぶりに車のオイルを交換して、気分は"春"を探しにドライブ気分で....(ちょっとクサイですね)。平日の千葉はさすがにスイスイで、しかも天気も良く、そして、余談ですが、密かにこの日を予測して、これも久しぶりに多数レンタルしたCDをカセットに入れて...まさに準備万端、"ウンナンの気分は上々"的ムード。 そーいえば所どころに菜の花が咲いてたりして、春の訪れを横目で探しながら車は走っていきます。 ![]() 国道をしばらく南下して行き、まず立ち寄ったのが『綾乃屋』という釜めしやだんごを食する"民芸茶屋"。 ...ここは雑誌等でも紹介されるほど、ある特徴があって、(ホントは百聞は一見にしかずなんだけど...) まず、店頭からして様々な古道具があちこちに点在していて、その独特なムードにまず目がいきます。 なにかしらの興味を抱かせずにはいられない感じを漂わせつつ、次のシーンで店内を紹介していきましょう。 ![]() 1999年2月5日 [取材・文・イラスト:ノブオ ヤマダ]
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